『砕かれた四月』-プロトタイプ- に応援コメントをいただきました!

あけましておめでとうございます。2021年もサファリ・Pをよろしくお願いいたします!

年が明けた、ということは『砕かれた四月』-プロトタイプ-の本番がいよいよ迫ってきたということです。福永演出作品・山口演出作品ともに順調に創作が進んでいるのですが、このタイミングで各方面でご活躍の方々から応援コメントをいただきました!
頂いたコメントに負けない作品をお見せできるようがんばりますので、応援よろしくお願いいたします!

公演詳細・チケット予約はこちら
http://stamp-llc.com/safari_p/shigatsu

松井周(サンプル)
劇作家・演出家・俳優

サファリ・Pの『悪童日記』を観たときに、独自の表現方法が観客の体験として深いところまで届くということを実感しました。シンプルなセットと豊かな身体表現に隙がなく、しかも観客は豊かな暗闇の中で想像をめぐらす余地があって、終演後、頭も身体もタプタプに色んなもので満たされる快感がありました。
今回の『砕かれた四月』の戯曲には「ジャクマリャ(=殺人に対する殺人の報復)」という慣習が出てきます。私はコソボ紛争やアルバニア人についてほとんど何も知らなかったのですが、この戯曲は私と彼らとの「距離」についても配慮されていて、不思議な没入感がありました。
人間が慣習というものに動かされているとき、それは「個人」なのか「民族」なのか、私たち日本人も外側から見られたときにどう思われるんだろうか?という問いを投げられた気がしました。
今回はプロトタイプの上演ということですが、柔らかい言葉から歯ごたえのある言葉まで、どういう空間と身体によって吐き出されるのか、とても楽しみです。

松井周

中筋捺喜(うさぎの喘ギ)
俳優

私が拝見した『財産没収』『悪童日記』『怪人二十面相』は、いずれも徹底して人間に焦点を当てていたように思う。
現代社会の歪みやその風刺を、人間を通して描くことはある意味では簡単だ。
しかしこの団体はそうではなく、時代や国の隔てを軽く超えてしまうほどの強大な「人間」という概念を、時代や国境を超えて残る確かなテキストを用い、身体の持つ存在感を巧みに操り浮き彫りにする。

山口晶(早川書房)
編集者

たいへん面白かったです。だんだんサファリ・Pさんのスタイルがわかってきました。観ながら次々と参照作を思い出しました。『怪人20面相』にダニエル・キイス『24人のビリー・ミリガン』をうまくマッシュアップした感じで、そのせいで主題に広がりが出てるなと感じました。みんなで光を取り合うシーンは『ビリー・ミリガン』やシャマラン監督の『スプリット』的でしたね。あと、平野啓一郎の「分人」というアイデアも思い出しました。平野啓一郎の『ある男』という小説とも響き合うところがありますね。

早川書房編集者 山口晶